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2025.2.28

細筆・かな筆について

奈良は吉野山の筆作家・仲谷です。奈良筆の通販を通じて全国の皆さまに手作り筆の良さをお伝えしたいと思っております。本日は細筆・かな筆について詳しくお話します。

 

細筆・かな筆とは?

 

細筆(さいひつ)やかな筆は、主に書道や日本の伝統的な筆記に使われる筆の一種です。特に「かな筆」は、日本の仮名(ひらがな・カタカナ)を美しく書くために作られた筆で、細い線や流れるような筆致を表現するのに適しています。

 

細筆とかな筆の違い

 

細筆:小さめで穂先が細くまとまる筆。主な用途は宛名書き、細字の漢字、細かい書道作品。
かな筆:穂先が長めでしなやか、線の強弱をつけやすい。主な用途はかな(仮名)の書道、和歌、手紙、料紙への筆記。

 

かな筆の特徴

●穂先の長さとしなやかさ

かな筆は一般的に細筆よりも穂先が長めで、やわらかい毛を使っています。これにより、流れるような線や抑揚のある文字を書きやすくなっています。

 

●毛の種類

・イタチ毛(コシが強くシャープな線が出やすい)
・羊毛(柔らかく滲みやすい、優しい線が書ける)
・兼毫(けんごう)(異なる毛を混ぜて適度な弾力を持たせたもの)

 

●運筆(筆の動かし方)

かな文字は線の細さや強弱が重要であり、筆の運び方が大きく影響します。
筆圧を加えたり抜いたりすることで、美しい筆跡が生まれます。

 

細筆・かな筆の選び方

 

●書く用途に合わせる

・実用向けなら「細筆(短め・コシが強い)」
・かな書道なら「かな筆(長め・しなやか)」

 

●毛質を確認する

・コシのある筆がよければ「イタチ毛」
・滲みを活かした柔らかい書風なら「羊毛」
・バランスを取りたいなら「兼毫筆」

 

●サイズを選ぶ

・初心者は扱いやすい「中サイズ」
・細かい書き込みをするなら「小サイズ」

 

 

細筆やかな筆は、日本の伝統的な書道や筆記に欠かせない道具であり、それぞれ異なる特徴と用途を持っています。細筆は実用書道や宛名書きに適し、かな筆は流れるような筆致が求められる仮名書道に最適です。また、筆の選び方一つで書き味や表現が大きく変わるため、用途や個人の書き方に合った筆を選ぶことが大切です。毛の種類や穂先の長さ、コシの強さを考慮しながら、自分に合った筆を見つけることで、より美しい文字が書けるようになります。特に、かな書道は繊細な筆運びと流れるような美しさが求められるため、かな筆の特性を理解し、適切に扱うことが重要です。初心者の方は扱いやすい筆から始め、少しずつ書き方や筆の違いに慣れていくと良いでしょう。書道や筆文字の文化は、日本の美意識を表す素晴らしい伝統です。自分に合った筆を選び、楽しみながら筆文字の魅力を深めていくことで、より豊かな書の世界を体験できるでしょう。

 

 

奈良筆の通販・三省堂筆店 

筆作家・仲谷省三

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