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2025.3.5

書道筆の選び方

奈良は吉野山の筆作家・仲谷です。奈良筆の通販を通じて全国の皆さまに手作り筆の良さをお伝えしたいと思っております。書道を楽しむためには、自分に合った筆を選ぶことが大切です。筆の種類や用途を理解し、目的に応じた筆を選ぶことで、書の表現が豊かになります。ここでは、書道筆の選び方について詳しく解説します。

 

1. 毛の種類と特徴

書道筆の毛にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

 

羊毛(ようもう):やわらかく吸墨性が高い。線に抑揚をつけやすく、初心者にもおすすめ。

鼬毛(いたちげ):適度な硬さがあり、細かい線をしっかり書ける。行書や草書に向いている。

兼毫(けんごう):羊毛と鼬毛を混ぜた筆。弾力と吸墨性のバランスが良く、幅広い用途に適している。

馬毛(ばもう):弾力があり、勢いのある線が書ける。力強い書風に向く。

鹿毛(しかげ):やや硬めでコシがあり、独特の風合いを持つ。

 

2. 筆の形状と選び方

筆の形状によって書き味が異なります。

 

長鋒(ちょうほう):穂先が長く、線に変化をつけやすい。慣れが必要。

短鋒(たんぽう):穂先が短く、扱いやすい。細字や楷書に向いている。

中鋒(ちゅうほう):長鋒と短鋒の中間で、バランスが良い。

 

3. 目的別の筆の選び方

初心者向け

初心者は扱いやすい羊毛筆や兼毫筆を選ぶのがおすすめ。適度な柔らかさと吸墨性があり、筆運びがスムーズになります。

 

楷書・行書向け

鼬毛筆や兼毫筆が適しています。コシがあるため、筆先をコントロールしやすく、美しい線が書けます。

 

草書・隷書向け

柔らかい羊毛筆や、長鋒の筆が適しています。筆圧による線の変化を楽しめます。

 

大字作品向け

大きな作品には、馬毛筆や鹿毛筆が向いています。しっかりとした線を表現でき、力強い書が可能です。

 

4. 筆のお手入れ方法

良い筆を長く使うためには、適切なお手入れが重要です。

・使用後は水で丁寧に洗い、墨をしっかり落とす。

・乾燥させるときは穂先を整えて自然乾燥させる。

・長期間使わない場合は穂先を保護し、湿気の少ない場所に保管する。

 

 

書道筆は毛の種類や形状、用途によってさまざまな特徴があります。自分の書きたい文字や用途に応じて適切な筆を選び、適切なお手入れをすることで、長く愛用することができます。ぜひ、自分に合った筆を見つけて、書道を楽しんでください。

 

 

奈良筆の通販・三省堂筆店 

筆作家・仲谷省三

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