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お知らせ&ブログ

2025.3.10

中国製の書道筆と日本製の書道筆の違い

奈良は吉野山の筆作家・仲谷です。奈良筆の通販を通じて全国の皆さまに手作り筆の良さをお伝えしたいと思っております。本日は中国の筆と日本の筆の違いについてお話します。中国製の書道筆と日本製の書道筆は、形状や素材、用途においてそれぞれ特徴があります。中国の筆は、穂先が長く柔らかいものが多く、墨含みに優れています。特に「健毫」と「柔毫」を組み合わせた筆が一般的で、しなやかな運筆が可能なため、行書や草書、水墨画などに適しています。一方、日本の筆は比較的短めでコシがあり、筆先がまとまりやすいのが特徴です。そのため、細かい運筆が求められる楷書や和様書道に向いています。

 

使用される毛の種類にも違いがあり、中国製の筆には羊毛(柔毫)、馬毛・鼬毛(硬毫)、その両方を組み合わせた兼毫筆が多く見られます。日本製の筆は、羊毛や馬毛のほか、鹿毛や鼬毛などを用い、細部にまでこだわった職人技が光ります。

 

また、製造方法にも違いがあり、中国製の筆は工場生産が多く、大量生産によるコストパフォーマンスの良さが魅力です。それに対して、日本の筆は職人が一本ずつ手作業で仕上げることが多く、品質が安定しており、長く使える高級筆も多く存在します。このように、中国製の書道筆は柔らかく流れるような線を描くのに適し、日本製の書道筆はコントロールしやすく細かい表現が可能です。用途に応じて、それぞれの筆の特性を活かして選ぶのが理想的です。

 

 

奈良筆の通販・三省堂筆店 

筆作家・仲谷省三

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