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2025.3.27

赤ちゃん筆が作られるようになった背景

赤ちゃんが生まれて最初に生えてくる髪の毛を「胎毛(たいもう)」と呼びます。この胎毛には、一度もカットされたことのない純粋な毛先が残されており、赤ちゃんの成長の証として特別な意味を持っています。この胎毛を使って作られるのが「赤ちゃん筆」です。

 

赤ちゃん筆の起源は?

赤ちゃん筆の歴史は古く、日本では江戸時代から作られていたとされています。当時、髪の毛には「魂が宿る」という考えがあり、胎毛を大切に保存する風習がありました。これが筆として形を変えたのは、中国の伝統に影響を受けたとも言われています。中国では古くから「胎毛筆」を作る文化があり、赤ちゃんの健やかな成長や学問の向上を願うものとして扱われていました。

 

日本で定着した理由

日本では、特に書道文化が根付いていたため、「胎毛を使って筆を作り、子どもの将来の学問成就を願う」という習慣が広まりました。また、赤ちゃんの髪の毛は一生に一度しか得られない貴重なものであり、「子どもが元気に育った証」として記念品にする家庭が増えていきました。

 

現代の赤ちゃん筆

現代では、赤ちゃん筆は単なる記念品としてだけでなく、家族の愛情のこもった「一生の宝物」として人気があります。名前や誕生日を刻んだり、高級な木材を使ったりするなど、オーダーメイドで作られることが一般的になりました。昔と変わらず、子どもの健やかな成長を願う親心が込められています。

 

 

赤ちゃん筆は、古くからの伝統を受け継ぎながらも、現代の技術やデザインと融合し、今も多くの家庭で選ばれ続けています。赤ちゃんの初めての髪を形に残すことは、過去から未来へと受け継がれる「想い」の表れなのかもしれません。

 

赤ちゃん筆・奈良筆の通販・三省堂筆店 

筆作家・仲谷省三

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