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2025.2.14

奈良筆の歴史について

奈良は吉野山の筆作家・仲谷です。奈良筆の通販を通じて全国の皆さまに手作り筆の良さをお伝えしたいと思っております。本日は、奈良筆の歴史について深堀したいと思います。奈良筆は、日本の伝統工芸のひとつであり、1300年以上の歴史を誇る筆づくりの技術です。奈良県は、日本における筆づくりの発祥地とされ、奈良時代から筆の生産が盛んに行われてきました。その伝統は今日まで脈々と受け継がれ、多くの書道家や画家に愛されています。

 

奈良筆の起源

奈良筆の起源は、奈良時代に中国から伝わった筆づくりの技術にさかのぼります。当時の都であった平城京では、仏教経典の書写や公文書の作成のために筆が不可欠でした。そこで、筆づくりの技術が発展し、日本独自の工芸品としての地位を確立しました。

 

奈良筆の特徴

奈良筆の最大の特徴は、職人が一本一本手作業で仕上げる点にあります。筆の穂先には、イタチや鹿、馬の毛などを使い、それぞれの毛質に応じて異なる書き心地を生み出します。特に、毛先を整える「命毛(いのちげ)」の技術は、筆の命ともいわれる重要な工程です。この細やかな職人技が、奈良筆ならではの滑らかな書き味を実現しています。

 

現代における奈良筆

現在も奈良県には、多くの筆工房が残り、伝統の技を受け継いでいます。また、書道用の筆だけでなく、化粧筆や画筆など、用途に応じたさまざまな種類の筆が製作されています。特に、手作業ならではの品質の高さが評価され、国内外から多くの注文が寄せられています。

 

 

奈良筆は、単なる道具ではなく、日本の伝統文化の象徴でもあります。その美しさと使い心地の良さを、是非、一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

奈良筆の通販・三省堂筆店 

筆作家・仲谷省三

電話:0746-32-3058

営業時間:8時~21時(不定休)