2025.2.19
羊毛筆(ようもうふで)について

奈良は吉野山の筆作家・仲谷です。奈良筆の通販を通じて全国の皆さまに手作り筆の良さをお伝えしたいと思っております。本日は羊毛筆について詳しくお話します。羊毛筆(ようもうふで)とは、羊の毛を使った筆のことです。日本の書道や水墨画において広く使われています。当店では40年前に手に入れた貴重な羊毛を使っています。在庫が無くなり次第、製作もできなくなりますので、書道家の皆さまが喜ばれる、究極の羊毛筆を是非、手に入れて頂きたいと思います。
特徴
柔らかさと弾力性
羊毛筆は毛が柔らかく、穂先がまとまりやすいため、なめらかな線を引くことができます。
墨含みが良い
羊毛はインクや墨をよく含むため、一度墨をつけると長く書き続けることができます。特ににじみやぼかし表現に適しています。
太い線と細い線の表現がしやすい
筆圧の調整によって、細い線から太い線まで自由に描くことが可能です。
種類
純羊毛筆:100%羊毛でできた筆。柔らかく、墨含みが最も良い。
兼毫筆(けんごうふで):羊毛とイタチ毛(鼬毛)や馬毛を混ぜた筆。弾力があり、扱いやすい。
適した用途
書道(特に漢字・行書・草書)
水墨画や日本画(ぼかしや濃淡を活かした表現が得意)
仮名書き(流れるような線を描ける)
お手入れ方法
使用後はしっかり洗い、墨を落とす(放置すると固まる)
軽く水気を拭き取り、穂先を整えて陰干しする
乾燥後はキャップをせず風通しの良い場所に保管する
羊毛筆は、柔らかさと墨の含みの良さを活かした表現ができる筆です。書道や水墨画の作品づくりに適しており、初心者から上級者まで幅広く使われています。
奈良筆の通販・三省堂筆店
筆作家・仲谷省三
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